(写真・神奈川新聞)

 

振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市中区、破産)の銀行融資詐取事件で、詐欺容疑で逮捕された同社元社長(55)が、2015、16年9月期の2年間で計約9千万円の報酬を得ていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。同社は無理な新規出店を強行して借入金残高がかさむなどし、15年9月期決算で債務超過に陥っていたことが判明している。県警は経営が行き詰まってもなお、同容疑者が年間4500万円程度の高額報酬を得ていたとみて、経緯を調べている。

 

同容疑者が自身の月額報酬を16年中ごろに、それまでのおよそ250万円から400万円程度に引き上げていたことも、捜査関係者への取材で判明。同年末ごろからは同社の従業員への給与の支払いが遅れ、横浜南労働基準監督署に相談が寄せられていた。

 

また、23日の逮捕直前まで米国に滞在していたことについて、同容疑者が「国内には居場所がなかった。米国で職やビジネスチャンスを探していた」などと説明していることも分かった。今年3月下旬に、家族とともにサンディエゴに渡航したという。

 

捜査関係者によると、米国では短期滞在型のマンションに宿泊していたとみられ、帰国時の所持金は、外貨などで数万円程度だったという。県警は滞在費をどう捻出していたのかも含め、調べを進める。県警は25日、詐欺容疑で同容疑者を送検した。

 

同社は1月8日の成人式を前に突然営業を取りやめ、横浜市などで晴れ着を着られなくなった新成人が相次ぐ事態となった。