沖縄には泡盛の一升瓶を頭にのせて、華麗な踊りを披露するステキな人々がいます!
それは…2018年に創業135周年を迎える老舗泡盛酒造メーカー「まさひろ酒造」で働く皆さん。なんと! 社員全員があの難易度が高そうな「通称・まさひろ瓶踊り」をマスターしているという驚きの事実が発覚!
新入社員は3カ月かけてマスター
しかし、なぜ社員がみんな踊れるのでしょうか? まさひろ酒造の稲福剛也さんにお話を伺いました。
その秘密は……。
毎日朝礼で、社員全員が瓶踊りを練習し続けているからだそうです。新入社員は、まずは踊りを覚えることから始まり、約3カ月かけて踊れるようになるのだとか。
一升瓶に水を6割ほど入れて、瓶の底面のくぼみと自分の頭をフィットさせるのがコツ。頭にのせられるようになったら、手や足の振りをつけていくと“あの瓶踊り”に。酒瓶を割ってしまうなど危険と隣り合わせのため、踊れるようになっても社員全員で、毎日の修練を欠かさないことが、あの見事な踊りにつながっているのですね。
ルーツは沖縄の風習にあった
では、なぜ泡盛の一升瓶を頭にのせているのでしょうか?
沖縄では昔、バーキと呼ばれる竹かごの中に、魚やイモなどの商品を入れて、頭上にのせて売り歩く行商スタイルがあり、「頭商い(カミアチネー)」と呼ばれていました。その商いが終わると夜は、頭に泡盛の瓶をのせて、カチャーシーを踊っていたそうです。
そんな沖縄の文化・風習を継承していこうと約3年前から、瓶踊りを取り入れたテレビCMなどを始めてPRしているとのことです。
「糸満ふるさと祭り」の恒例プログラムに
今では、社員全員が踊れるようになり、糸満市で開かれる「糸満ふるさと祭り」の恒例プログラムとして「まさひろ瓶踊り大会」が盛り込まれるまでになったそうです。
今年の祭りは、8月11日、12日に糸満漁港北地区(会場内特設ステージ)で開かれます。瓶踊りは12日に予定されていますよ。
「まさひろ酒造」では大人にぴったりな酒蔵見学も受け付けています。
◆約30種の泡盛試飲も! 大人の社会科見学は「まさひろ酒造」に決まりだね
(https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-763286.html)
※瓶踊りは、大変危険な踊りなので、ふざけてマネはしないようにして下さいね。
※カミアチネーのいわれなどは諸説あります。
まさひろ酒造
http://www.masahiro.co.jp/