1948~49年ごろに撮影された嘉手苅橋。船の通行時に中央部が跳ね上がっている(名護市汀間区提供)

 

【名護】1948~49年ごろに久志村(現・沖縄県名護市)汀間を撮影した写真十数枚がこのほど、米国で見つかった。1953年6月の豪雨で流失した汀間川にかかる初代の嘉手苅橋などが写されている。元米軍人のドン・キューソンさん=米・アリゾナ州=が所蔵していた写真を、カメラマンのラブ・オーシュリさん=読谷村=が汀間の写真と特定した。オーシュリさんがこのほど、写真を区に寄贈した。

 

写真は嘉手苅橋や、汀間川の護岸に生えるリュウキュウマツの並木などが写されている。嘉手苅橋では、船が通る際に中央部が跳ね上がっている様子も確認できる。オーシュリさんは「橋の下を通過するやんばる船や、橋を渡る人々など(橋の特徴が)が写る理想的な写真だ。欧米や日本本土にもない形式の橋だ」と話す。

 

撮影したのは1957年まで沖縄に滞在していた米国人写真家のバート・モジャーさん。

 

写真はキューソンさんが沖縄の写真収集を進める中で見つけた。キューソンさんは撮影場所が分からなかったため、オーシュリさんに問い合わせた。オーシュリさんが護岸や山の稜線(りょうせん)の形を照合したり、区民に聞き取ったりして汀間の写真と分かった。

 

嘉手苅橋は53年に流失した後、55年に別の場所に再建された。現在の橋は2016年に完成した4代目だ。

 

寄贈を受けた新名善治区長は「初代の嘉手苅橋の写真は区には残っていなかった。とても感謝している」と喜び「可能であれば写真を引き伸ばして展示したい」と語った。

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