【国頭】沖縄県国頭村安田にあるヤンバルクイナ生態展示学習施設で公開されてきたヤンバルクイナ「キョンキョン」(7歳、メス)が23~25日の展示を最後に見納めとなる。キョンキョンは同施設でやんばるの自然の豊かさと生態系を守る必要性を訴える「メッセンジャー」の役割を果たしてきたが、心臓疾患が見つかったため、今後は安田の環境省ヤンバルクイナ飼育・繁殖施設(非公開)で生活する。村は23日に引退セレモニーを開く。キョンキョンは、2013年9月14日の施設開所時からの人気者で、施設ではひなたぼっこや水浴び、毛づくろい、食事といったヤンバルクイナの生態が見ることができた。26日からはゲージに1歳オスの“後継者”が入る。
野生生物の保護に取り組むどうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長は「人はヤンバルクイナの実物を見ることで野生生物保護の意識が高まる。5年間、キョンキョンが果たした役割は大きい」と話した。村企画商工観光課の上原大輔主任は「キョンキョンの引退は寂しいが、野生生物保護への意識向上に貢献してきたことに感謝している。引退セレモニーには多くの人に参加してほしい」と来場を呼び掛けた。
セレモニーは村安田のヤンバルクイナ生態展示学習施設で午後2時から。
問い合わせは村企画商工観光課(電話)0980(41)2622。
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