記録的な暖冬でした―。沖縄気象台は1日、この冬(2018年12月~19年2月)の沖縄地方の平均気温が平年比プラス1.9度となり、統計を取り始めた1947年以降で最も高かったと発表した。沖縄周辺海域の海面水温も高く、解析値が残る83年以降で最も高かった。
平均気温平年差は那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島のデータから算出。これまでの1位は2017年の平年差プラス1.2度だった。この冬は石垣島が平年を2.1度上回る21.3度、那覇も同1.9度高い19.5度となった。沖縄地方の平均気温は、2月も平年差プラス2.8度で過去最高となった。
同気象台によると、エルニーニョ現象の影響で、暖かい空気が流れ込む気圧配置が続いたことが要因だという。
◇下地島で27・9度 3月の史上最高
2日は県内各地で気温が上昇した。宮古島市の下地空港では最高気温27・9度を記録し、同地点での統計を開始した2003年以来、3月の観測史上最高となった。石垣市盛山で27・4度、多良間村や与那国町で26・7度を記録するなど、宮古島地方や八重山地方では4月下旬から5月上旬並みの気温となった。本島地方でも那覇市で25・4度、名護市で25・0度を観測し、いずれも平年より5度高く、4月下旬並みだった。
沖縄気象台は県内各地で気温が上昇した要因として(1)南からの暖かい空気の流入(2)日中に各地で晴れたこと―の2点を指摘した。
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