周辺道路などの整備が急ピッチで進められているてだこ浦西駅付近=11日、浦添市前田 画像を見る

 

10月1日の沖縄都市モノレールの浦添延長区間の開業まで、12日であと19日となった。延長区間4駅の駅舎は完成しておりモノレールが利用できない事態は生じないが、周辺道路や付帯設備は一部完成していない部分があり、県と那覇市、浦添市が工事を急いでいる。

 

浦添前田駅は駅舎につながる自由通路の完成が2020年2月ごろまでずれこむ見通し。駅舎の北側と南側に階段とエレベーターを設置する計画だが北側の整備が遅れているため、利用者は当面、南側から駅舎に入る形となる。

 

てだこ浦西駅には自動車からモノレールに乗り換える「パークアンドライド」のための立体駐車場が整備されているが、2基設置するエレベーターの1基について、整備が1カ月ほど遅れる見込み。

 

県都市計画・モノレール課によると、建設業の人手不足などの影響から工事が落札されない不調・不落なども発生しており、遅れが生じた原因になっている。

 

11日に延長区間でモノレールの試乗をした謝花喜一郎副知事は「一部施設の整備が遅れている部分があるが、最低限、モノレールの利用に支障が出ない形は整う。しばらくの間、利用者に不便を掛けることになる。なるべく早期に完成させるよう県としても取り組みたい」と語った。

 

そのほか周辺道路と自動車への乗り降りができる停車帯、歩道などは10月1日までに完成する見通し。県都市計画・モノレール課は「10月の延長開業後も整備が続く部分について、大きな部分は年度内をめどに完成させたい」と述べた。

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