毎月16日を「安室奈美恵デー」として営業してきた浦添市のそば店「あがり家+(プラス)」に集う安室さんのファンら=15日夜、浦添市伊祖 画像を見る

 

昨年9月16日に沖縄県出身の歌姫・安室奈美恵さんが引退して、16日でちょうど1年となった。この1年間、県内では安室さんの関連イベントが開かれるなど、引退してもなお安室さんの存在感は際立っている。ファンは「喪失感」を抱えつつも交流を深めている。

 

昨年4月から毎月16日を「安室奈美恵デー」として、安室さんのポスターや新聞紙面を飾り付けている浦添市の沖縄そば店「あがり家+(プラス)」は、安室さんファンらが集う場所の一つとなっている。15日には県内の安室さんファンや、「引退の日」に合わせて県外から訪れたファンらが集い、安室さんの楽曲が流れる店内で話に花を咲かせていた。

 

引退の日に合わせて静岡県から訪れた西尾直子さん(39)は、友人の勝山南さん(33)=那覇市=と店を訪れた。地元が一緒だという2人は昨年の安室さんのライブで再会を果たし、交流を続けているという。西尾さんは「寂しいけど、毎日安室ちゃんの曲を流していて、そのたびに思い出がよみがえる。引退した気がしない」と語った。

 

同店の「安室奈美恵デー」は16日でいったん終了し、今後は単発で安室さんのファンが集えるイベントの開催を検討する。従業員で、企画してきた末吉シイ乃さん(33)=浦添市=は「安室さんのおかげで県内外の方が来てくれて仲良くなってくれた。安室さんが縁をつくってくれたことに感謝したい」と語った。

 

16日には宜野湾市で、市観光協会と日本郵便沖縄支社が取り組む「宜野湾ハート♡プロジェクト」の関連行事が予定されている。

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