沖縄で食べた「島豆腐」レトルト商品化
島豆腐のレトルト食品「れとるとうふ」を開発した北山商店の上間琢巳さん(左)と山城とうふ店の山城怜司さん=25日、那覇市泉崎の琉球新報社

 

北山商店(沖縄県今帰仁村)と山城とうふ店(本部町)が、島豆腐を常温で長期保存できるレトルト商品を開発した。一般的な島豆腐は常温のままだと数時間で風味が変化するが、レトルト商品にすることで90日間は品質を維持できるという。島豆腐のレトルト食品開発は県内で初めて。県外や海外へ出荷して、島豆腐の消費拡大や認知度向上につなげることを目標としている。

 

商品名は「れとるとうふ」で、保存料などは使用せず大豆と塩とにがりのみを原料にしている。豆腐の質量と水分量、塩分量を独自に編み出したバランスで組み合わせ、レトルトパックに入れることで長期保存を可能にした。現在は常温で90日の保存が可能なことが証明されており、今後は1年まで伸ばすことを目指す。

 

豆腐は砕いたような形状になっており、パックから出してすぐに料理に利用できる。チャンプルー料理などに入れるほか、肉の代役になる「大豆ミート」としても使える。島豆腐料理を提供する県外や海外の事業者に出荷することや、観光客の土産品として販売することを視野に入れる。

 

北山商店は日用品や食料品を販売する小売業をやりながら、カレーなどレトルト食品の製造・販売も手掛ける。島豆腐は沖縄料理に多く使われて観光客から人気が高い一方で、賞味期限が短く土産品として持ち帰れないことから、山城とうふ店と協力してレトルト食品の開発を目指した。

 

北山商店の上間琢巳氏は「島豆腐の魅力を県外や海外にも伝えて、沖縄に来て島豆腐を食べたいと思う人を増やしたい」と話した。山城とうふ店の山城怜司代表は「この商品をスタートにして、新たな製品開発にも挑戦する」と意欲を示した。

 

「れとるとうふ」は10月2日の「豆腐の日」に合わせて、今帰仁村の北山商店や名護市の道の駅許田などで販売する。希望小売価格は648円(税抜き)。
(平安太一)

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