倒れて2日、あと1日遅れていたら… 新聞配達員、79歳独居男性の命救う 新聞たまり異変に気付く 団地住民と連携し救出
たまっていた新聞をきっかけに連携して独居男性の命を救い、感謝状を受けた(前列右から)金城良子さん、濱元タケさん、栄盛直也さん=11日、沖縄県糸満市の糸満署

 

【糸満】新聞配達で独居高齢者を温かく見守りー。たまった新聞に異変を感じ、連携して室内で倒れていた79歳の独居男性の命を救ったとして糸満署(金城和郎署長)は11日、糸満市兼城の県営浜川団地の琉球新報配達員の金城良子さん(64)、近隣住民の濱元タケさん(80)、同団地自治会長の栄盛直也さん(41)に感謝状を贈呈した。新聞配達歴25年の金城さんは民生委員でもあり、日頃から独居高齢者の安否を気にしながら新聞を届けている。金城さんは「これからも地域のことに協力していきたい」と笑顔を見せた。

 

金城さんは10月21日に男性宅に新聞の集金に行ったが会えなかった。22、23日の2日分の新聞がたまっているのを見て「いつも新聞を楽しみにしている人。2日たまることはこれまでなかった」と、隣の濱元さんに様子を見るよう声を掛けた。24日には新聞が取られ一度は安心したものの、25日から3日間、またたまるようになった。栄盛さんも男性宅を訪ねたが、会えなかったという。

 

「なんかおかしい」。金城さんは28日朝、栄盛さんに連絡。栄盛さんが男性宅を訪ねると返事はなく、団地を管理する県住宅供給公社に連絡した。同日午後に部屋を開けると、男性は玄関前の廊下にあおむけで倒れていた。男性は救急搬送され、一命を取り留めた。

 

糸満署によると男性は倒れて2日たち、あと1日発見が遅れていたら大変なことになっていたという。

 

約200世帯が入る浜川団地は、近所付き合いが少ない人もいるという。金城さんも浜川団地在住で「地域のごみ拾いもしながら見守っている」と日頃から住民同士の交流を心掛けている。栄盛さんは「男性が生きていて本当に良かった。これからも地域に貢献してきたい」とあらためて横のつながりの大切さを痛感していた。【琉球新報電子版】

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