「第5回Fatty Pig国際研究集会」に参加した関係者ら=27日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるる 画像を見る

 

世界の在来豚の研究成果を発表する学術会議「第5回Fatty Pig国際研究集会」(主催・世界在来豚研究会)が27日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで開催された。世界各国から研究者や学者約100人が集まり、研究を発表した。沖縄の参加者は、琉球在来種「アグー」の保存や普及の取り組みを発信した。

 

研究集会はこれまで、世界的なブランド豚である「イベリコ豚」の産地スペイン、「マンガリッツァ」の産地ハンガリーで2年おきに開催されてきた。沖縄が「アグー」の産地として認知され、初めて2国以外で開催される運びとなった。28日は那覇市のパシフィックホテル沖縄で歓迎レセプションが開かれる。

 

研究発表で県畜産課の仲村敏課長が基調講演し、沖縄のアグー豚の歴史と、ブランド化への取り組みを紹介した。

 

県畜産研究センターの豊島靖研究員は「沖縄アグー豚の肉質と遺伝特製」と題して発表。同センターの研究で、アグーが中国の在来豚の遺伝子に近く、約600年前に中国から渡ってきたことが科学的に証明されたことを発表した。

 

このほか各国の在来豚の生産性向上や獣医技術、加工流通技術に関する発表があった。

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