冬至の太陽を拝み、繁栄や首里城再建を祈る「首里クェーナ保存会」=22日、那覇市の首里城公園 画像を見る

 

首里城の再建を願い、首里クェーナ保存会(玉城弥生会長)の19人が22日早朝、那覇市の首里城公園内上の毛で、築城の無事竣工(しゅんこう)を願う古謡「大城グェーナ」を披露した。クェーナは古謡の一つで女性の歌とされる。県内各地域に残っており、琉球王朝時代の都だった首里でも王朝文化を象徴する歌詞が継承されている。保存会は祈祷(きとう)を通して首里城再建を後押ししたいと、首里城公園内で古謡を響き渡らせた。

 

首里で伝承されている「クェーナ」は那覇市指定無形民俗文化財。玉城会長は「首里城焼失に落胆しているが、私たちにできるのは祈りしかない」と話した。沖縄尚学高校1年生で地域研究部の栢野(かやの)日向子さん、比嘉美妃(みさき)さん、知念沙音(さと)さん、嘉手苅希香(ののか)さんが賛助出演した。知念さんは「クェーナの文化を学ぶ良い機会になった」と感想を語った。

 

同保存会が過去に中城城跡で歌った、冬至の太陽を拝んで安泰と繁栄を祈り、斎場御嶽(せいふぁうたき)参詣をたたえる歌「アガリユウ」も披露した。

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