1杯1200円 希少な国産コーヒーの産地は沖縄 「ほろ苦、うま甘」新宿伊勢丹で好評
丹精込めて育てたコーヒーを紹介する宮里直昌さん=12月、名護市屋我地島

 

【中・北部】県産コーヒーが東京都の伊勢丹新宿店で販売され、好評を得ている。宮里直昌さん(69)=沖縄市=が沖縄の厳しい環境の中で丹精込めて育てた。時価で1杯1200円、伊勢丹で販売するコーヒー豆は50グラム4800円(税抜き)と高価だが、希少な国産コーヒーとして注目を集めている。

 

約30年、市職員として働いた。栽培を始めたきっかけは桑江朝幸元市長の秘書時代にさかのぼる。コーヒー好きの桑江氏のため「おいしいコーヒーが飲める喫茶店を探すのも仕事の一つだった」という。「親父」と慕う同氏との休息のひとときを、懐かしそうに振り返った。

 

退職を機にコーヒー栽培に本腰を入れた。名護市屋我地島と同市天仁屋に農園を持ち、沖縄の土地に合う栽培方法を研究した。

 

台風や高温などの気候条件に加え、防虫対策など沖縄特有の自然環境と向き合ってきた。米ぬかや海藻などを肥料とする無農薬栽培にもこだわり「人が口に入れて安全なものを使っている」と語った。天仁屋の農園にはソーラーパネルが設置され、強い日差しからコーヒーの木を守っている。

 

3年前からコーヒー豆を販売するキャピタルコーヒーの渡邊綾子営業部長は「宮里さんの人柄のように柔らかく繊細な味がする」と評価する。

 

宮里さんは苦節約30年でたどり着いた味を「ほろ苦、うま甘」と表現した。「試行錯誤で始めたが味を認められてうれしい。多くの人に県産コーヒーを飲んでほしい」と話した。

 

名護市安部にある「珈琲専科 カフェ・ドゥ・ミヤ」でも味わえる。営業日は毎週金曜と土日(第4日曜日は休業)、午前11時~日没。

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