「焼失して大切さに気付いた」11メートルの壁画に復興の願い込める 首里高染織科の生徒が卒業制作
首里高校染織デザイン科の3年生全員で共同制作した首里城を描いた壁画「いままでも、これからも」と同科の生徒=1月31日、那覇市久茂地の那覇市民ギャラリー

 

首里高校染織デザイン科3年生33人による卒業制作展「第60回そめおり展」が1月28日~2月2日、那覇市久茂地の那覇市民ギャラリーで開催された。

 

生徒が制作した着尺(和服用の反物)やネクタイなど作品146点を展示。中でも3年生全員で力を合わせて完成させた大壁画(縦2・5メートル、横11・8メートル)は圧巻の出来だ。

 

大壁画のテーマは「いままでも、これからも」で首里高校生の精神「海邦養秀」と「震天動地」を表した。題材のメインに選んだのは2019年10月に焼失した首里城。コイが仲間と共に川を上り荒波を越え、天と地をつかさどる勇ましい竜に姿を変える様子に未来への希望を託した。首里城の一日も早い復興を願い、どこに旅立っても応援していくという決意を込めたという。

 

大壁画の題材は当初首里城ではなかったが、焼失を受けて変更。11月から約2カ月で完成させた。大壁画は6枚に分割し4人がデザイン、残りの生徒で協力し彩色などをし、作り上げた。

 

岡田柊一さん(18)は「焼失して初めて存在の大きさ、大切さに気付いた」と首里城への思いを述べた。砂辺海里さん(18)は「ここに首里城があったんだという思いを込めた」と強調。中城村に住む浦崎桐子(とうこ)さん(17)は「奥行きを出し、印象に残ってもらえるように赤の色にこだわった」と工夫した点について語った。

関連カテゴリー: