新型コロナウイルスの感染拡大で、暮らしへのしわ寄せが強まる中、無料の食事を提供する取り組みが沖縄でも広がっている。一人一人ができることを考え、支援に取り組んでいる。
那覇市大道の居酒屋「炉端焼ゆうなみ」は無料でチキンカレーを提供している。新型コロナウイルスの影響で外出自粛や休校が長引く中、大人や子どもに限らず誰でも持ち帰りやドライブスルーで、まかないメニューだったカレーを受け取れる。16日から始まり、求める人たちが列を作っていた。
店は栄町市場の東口にある。系列店とともに3月末から営業を自粛していたが、知念光社長(39)が「何かできることはないか」と発案した。自らも子ども3人を育て、親の家事負担を減らしたかったという。「街の雰囲気も暗くなるので、みんなの気持ちを明るくしたかった」
スタッフたちは約2週間ぶりに店先に立ち、「お客さんの顔が見られてうれしい」と笑った。
知念社長が資金を捻出したほか、「おきなわこども未来ランチサポート」から久米島赤鶏牧場の鶏肉の提供が決まった。店では、野菜やコメなど食材の寄付を呼び掛けている。
カレーの提供時間は毎日午前11時半、食材が無くなり次第終了。問い合わせは同店(電話)098(885)4777。
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