国土交通省は28日、大型連休中に県外から沖縄に向かう航空便の予約は27日時点で約1万5千人になったと明らかにした。沖縄から県外に向かう便なども含めた沖縄発着便の予約でみると3万6千人だった。
沖縄関係路線を運航する航空6社が22日までに発表した沖縄発着便の予約数(4月29日~5月6日搭乗分)は合計で6万1698人となっていたが、解約が進んでいるという。
玉城デニー知事がゴールデンウイーク期間中の来県自粛を再三呼び掛けているほか、航空会社が手数料なしで予約キャンセルを受け付けていることから、航空関係者は「まだキャンセル手続きをしていない人もおり、さらに人数は減るだろう」と話す。
玉城知事は「大型連休に沖縄へ来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余りいる」とツイッターに書き込み、来県自粛を要請していた。ただ、22日時点の沖縄発着の予約数6万1698人には県外から沖縄に来る人だけでなく、沖縄から県外に行くための座席予約や、那覇空港と県内各離島との間の県内移動も含まれていた。
また、座席の予約数を人数として計上しているため、往復で利用した場合は2人と計算する。
このため22日の時点でも沖縄へ来る予定の人は6万人よりは少なかったとみられるが、それでも数万人規模の予約はあった。
赤羽一嘉国交相は記者会見で「日を追うごとにキャンセルが進んでいる」と説明。「大型連休中、不要不急の帰省や旅行を控えていただきたい」と述べた。
日本航空によると、当日の搭乗人数は予約人数よりも3割減となる傾向だという。27日時点で県外から沖縄を訪れる予定の約1万5千人についても、搭乗日が近づくほどさらにキャンセルされる可能性がある。
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