沖縄・名護市、外来植物ツルヒヨドリ防除へ 生態系に影響、本年度に計画策定
特定外来生物のツルヒヨドリ=名護中央公園

 

特定外来生物で、つる性の植物「ツルヒヨドリ」が沖縄県内で広がっていることを受け、名護市は本年度から防除に乗り出す。本年度は市民と共に市内の繁殖状況を調べながら防除計画を策定し、早ければ次年度から防除に入る。「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向けた取り組みが進む中、やんばるの希少な山林地帯の入り口に当たる名護で、生態系に深刻な影響を与えかねない外来植物への対応を強化する。

 

環境省は、名護市の防除計画の策定事業を、2020年度「生物多様性保全推進交付金」の支援対象に採択した。

 

ツルヒヨドリは南北アメリカの熱帯地域が原産で、アメリカでは「1分に1マイル広がる雑草」の異名を持ち、猛烈な勢いで広がるのが特徴だ。他の植物を覆いながら成育し、その下にある植物に太陽光が当たらず枯らしてしまうなど深刻な影響を与える。世界の侵略的外来種ワースト100に挙げられている。

 

環境省沖縄奄美自然環境事務所によると、国内では1984年、うるま市の天願川河口付近で発見された。本島南部や北部でも散発的に成育が確認されているという。名護市によると、繁殖状況の把握はこれからだが、市内でも2017年度ごろから繁殖の報告が目立ち始めたという。

 

防除した際に残った根や折れた茎、草刈り後に放置したものからも繁殖する。名護市の担当者は、防除には時間がかかると見ている。(知念征尚)

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