宮古島産の枝豆。従業員が選別作業を行う(ゆいまーる沖縄提供) 画像を見る

 

ゆいまーる沖縄(南風原町、鈴木修司社長)と浜口水産(宮古島市、濱口美由紀代表)は、沖縄県宮古島の枝豆農家の販売サポートに乗り出した。宮古島では日本一収穫が早い枝豆として、4月から枝豆の収穫が始まる。県外産が少ないこの時期に高値で取引されていたが、新型コロナウイルスで宮古島と東京を結ぶ直行便が欠航し、販路が低迷した。2社は通販や県外卸売市場での販売を行う。

 

市内27カ所の畑で枝豆を栽培する60代の男性は、例年豊洲市場に自身で出荷していた。だが新型コロナの影響による航空路線の減便で貨物輸送に制限が掛かってしまい、出荷はこれまでの3分の1と滞っている。

 

枝豆の収穫は時間や労力がかかることもあり、農家の男性は「出荷も制限される中、人件費や冷蔵費用を考えると収穫したくてもできない」と途方に暮れる。2カ所の畑で栽培した枝豆を土に埋める考えだ。損失は約200万円に上る。

 

この状況を知ったゆいまーる沖縄は4月25日から、同社の通販サイトで枝豆の販売を開始。鈴木社長は「県外産地と競争が始まると、さらに出荷が厳しくなる。正念場の今、販売を手伝いたい」と話す。

 

水産物加工販売を手掛ける浜口水産も、三重県内の地方卸売市場への出荷を通して販売をサポートする。

 

農家の男性は「コクや甘みがあり、香り高い枝豆だ。みそ汁に入れてもおいしい。『取りあえず枝豆』として、県内外の人に気軽に食べてほしい」と話す。

 

ゆいまーる沖縄の通販サイト(http://www.yuimarluokinawaweb.jp/)で購入が可能。

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