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沖縄県民の県内旅行を促す「おきなわ彩発見キャンペーン」が、5日から始まった。新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ県内観光業の早期回復を図るための施策で県が県民の宿泊を伴う県内旅行に1人最大1万5千円を助成する。

 

県によると、5日現在で19社にキャンペーン対象商品の販売を許可した。県内の旅行社には5日朝から問い合わせが殺到した会社もあり、関心の高さがうかがえる。

 

宿泊料を含めた旅行商品の金額(税込み)が6千円以上1万円未満なら3千円、1万円以上2万円未満なら5千円、2万円以上3万円未満なら1万円、3万円以上なら1万5千円が補助される。宿泊施設の需要回復が期待されている。

 

7月30日までの宿泊が対象だが、県の5億円の予算がなくなり次第終了する。

 

一方で、支援対象は県内に本社を持つ旅行社や、旅行業登録を受けている県内観光協会などが販売する商品に限られている。そのため、旅行社との付き合いが薄く商品に組み込まれない宿泊施設は、支援策の恩恵を受けられない。民宿や民泊の業者からは疑問の声が上がっている。

 

南城市の民泊経営者は「キャンペーンをすると聞いて助かると思い、旅行社などに問い合わせたが、民宿はプランにはないと言われた。補助金は税金なのに不公平ではないか」と話す。「民泊も沖縄の観光を下支えしてきたはずだ。困っている人全体を助けられるようにしてほしい」と訴えた。

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