在沖米海兵隊は4日、米軍普天間飛行場で今年4月10日に泡消火剤が流出した事故について、海兵隊員が格納庫近くでバーベキューをしていたことが原因だったと明らかにした。バーベキューの器材の熱が格納庫の消火装置を作動させ、大量の泡消火剤が流れ出た。米軍は4日に示した再発防止策で、格納庫近くでのバーベキューを含む火器の使用を禁止したと説明。全ての格納庫の消火システムについて停止方法の表示も改めたとしている。
格納庫は当時、新型コロナウイルス対策のため海兵隊員らの隔離措置で使われていた。格納庫から約3~6メートルの距離で隊員らが「士気高揚のため」にバーベキューを始め、器材の熱に格納庫の消火システムが反応して作動。停止方法が分かる人がおらず、約28分間にわたり希釈された泡消火剤など約23万リットルが流出した。
国と県、米軍は4日、事故発生後の4月から5月に普天間飛行場内で採取した水や土壌の分析結果を公表した。基地外へ流れ出る排水路3地点の水の分析結果では、いずれの地点でも有機フッ素化合物のPFOS、PFOAの合計値が環境省の目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を上回っており、最大値は140ナノグラムだった。防衛省は環境省の目標値の考え方は基地内の排水路には適用されず、事故発生後に基地外の河川などで実施した水質調査では目標値を下回っていると説明している。
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