「鬼滅の刃」最終巻、沖縄での発売はまだ…遅い理由は【WEB限定】
ジュンク堂書店那覇店の鬼滅の刃コーナーに貼り出された23巻に関するお知らせ 画像を見る

単行本の累計発行部数1億冊を突破し、映画の興行収入も300億円に迫るなど、社会現象を巻き起こしている人気漫画「鬼滅の刃」。コミックスの最終巻である23巻と外伝が発売された4日は、全国各地の書店に行列ができた。しかしそれは沖縄を除いて、の話。実は沖縄での「鬼滅の刃」23巻と外伝の発売は7日で、全国よりも3日遅い。その理由は?(デジタル編集グループ・田吹遥子)

 

「朝から探し回ったのに沖縄では何日か遅れる…」「他県がうらやましい」「沖縄も同じ発売日にしてほしい」 23巻の感想があふれるツイッター上。沖縄の鬼滅ファンからは落胆の声が上がっていた。

 

なぜ沖縄だけ3日、遅いのか。ジュンク堂書店那覇店の森本浩平店長に聞いた。

 

■船で届くから

 

全国的に遅い一番の理由は「船便だから」だ。船が関東から出て沖縄に着くまで4~5日を要する。航空便を利用すると入荷時期を早められる。しかし、ジュンク堂那覇店に入荷される本の冊数は1日約7000冊。本は重量もある。森本店長は「この量だと航空便での配達は物理的に難しいです。沖縄での入荷が全国に比べて遅いことは長年の課題になっています」と話した。

 

さらに雑誌やコミックには「発売協定」があり、地域の書店間で発売日をそろえないといけない。そのような事情で、県内の書店で販売する雑誌やコミックは基本的に同じ船で届くため、ある書店だけ早く発売し始めるなど「抜け駆け」はできない状況だという。

 

■通常の単行本よりは早い

 

全国と比べて3日遅れではあるが、今回の「鬼滅の刃」23巻と外伝の沖縄への到着は通常より早い方だという。通常の単行本だと4~5日遅れるが、流通業者が発売日の地域差を減らすために出荷を少し早めるなどの調整をしたこともあり、2日ほど早められているとのこと。

 

それでも、全国で発売が始まっている状況だと、いつから購入できるのか気になった県民が多かったようだ。4日のジュンク堂那覇店には「入荷日はいつか」との問い合わせの電話がひっきりなしにかかってきたという。書店内にある鬼滅コーナーにも絶え間なく人が訪れていた。

 

森本店長によると、「鬼滅の刃」の売れ行きはジュンク堂那覇店でも好調で、現在は在庫が不足している状況にあるという。1巻は約3000部を売り上げた。森本店長は「鬼滅をきっかけに書店を訪れる人も増えて、結果として書店全体の売り上げ増につながっている」と話す。23巻は予約済みの特装版100冊を合わせて1400冊の入荷を予定している。

 

全国よりも到着が遅いのはちょっと残念だけど、その方が物語が終わる前のドキドキ感を長く楽しめる?沖縄の鬼滅ファンは7日の発売日を心待ちにしている。

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