偽サイトに誘導するショートメッセージ 画像を見る

琉球銀行は10日、同行を装い携帯電話のSMS(ショートメッセージ)を送り、偽サイトに誘導してインターネットバンキングのIDやパスワード等の詐取を試みる事案が発生したと発表した。同行によると、実際にパスワードなどを入力した事例が多数あり、不正アクセスで計7件、約2116万円が他人名義の口座に不正送金される被害が確認された。沖縄銀行でも同様のメッセージの送付が確認されたという。沖銀の被害は現時点で確認されていない。

 

県警は10日、県内在住の50代男性が今回の不正アクセスで約496万円をだまし取られたと発表した。男性は琉銀がメッセージを送ったと誤信し、IDやパスワードなどを入力した。パスワードを入力する回数が多かったことを不審に思い、取引履歴を確認したところ、男性の口座から日本人や外国人、決済代行業者名義とみられる複数の口座に送金されていたという。県警は送金先口座の凍結を急ぐとともに、不正アクセス禁止法違反などの疑いで捜査を進めている。

 

琉銀を装うメッセージでは異常ログインの可能性を示し、インターネットバンキングのパスワードなどを入力するよう求めている。琉銀は「SMSや電子メールでインターネットバンキングのパスワード等を入力させることはない」と注意喚起した。誤ってパスワードなどを入力した場合は、ネットバンキングを停止する措置を講じており、取引店か最寄りの支店に連絡するよう呼び掛けている。不正送金の被害への対応は検討中という。

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