返還された香炉(南城市教育委員会提供) 画像を見る

南城市知念の世界遺産「斎場御嶽(せーふぁうたき)」の「三庫理(さんぐーい)」内にある香炉1基が所在不明なっていた件で、与那原署は12日、香炉1基を窃取したとして、窃盗容疑で沖縄市の自営業の男性(42)を書類送検した。「神のお告げがあった」などと話しているという。

 

書類送検容疑は、3月13日ごろ、南城市の史跡で南城市管理の香炉(時価不詳)を盗んだ疑い。

 

与那原署によると、男性は今月6日、「新聞報道を見て、良心がとがめた」などと話し、香炉を持って出頭してきた。香炉は「斎場御嶽近くの城跡に置いていた」と話しているという。

 

南城市文化課によると、香炉は返還されキズなどは見当たらないという。同課は今後、史跡内の見回りなどを強化していくとしている。

 

斎場御嶽のガイドなどをする「アマミキヨ浪漫の会」の大城勇会長は「御嶽内のセキュリティーを再考し、訪れる人に聖地としての重みを伝えたい」と語った。

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