■国別対抗戦の会場変更は羽生のプロ転向の影響か
実は、すでにそうした動きがみられるという。
「連盟は9月に、来年4月に開催される国別対抗戦の会場を、有明アリーナ(収容人数1万5千人規模)から東京体育館(収容人数1万人規模)に変更することを発表しています。連盟は『設営プランの変更に伴って』と説明していますが、これは7月の羽生さんのプロ転向を受けて、観客が減ることを見越し、急きょ、会場規模を縮小したのではないかと見る向きもあります」(前出・スポーツ紙記者)
フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは、こうしたフィギュア界の“危機”をどう見ているのか。
「羽生結弦というスターを失ったのは、どうしようもないことです。どんな名選手もいつかは自分の道を選んでいくのですから。いまが転換期ということでしょう。
フィギュアスケートの人気がここまで高まった功績は、長い時間をかけてみんなで作ってきたものだと思っています。しかしやはり浅田真央さん(32)が引っ張って、その後、羽生さんがさらに盛り上げてくれたという部分は確実にあるでしょう。
業界全体で人気を保てるようにやっていかないといけないところではありますが、宇野昌磨選手や鍵山優真選手(19)ら、現在の選手たちに頑張っていただいて、今後もいい成績を残してもらうしかないですね。
あとは、この先どのような選手が生まれてくるのか、羽生選手のような“100年に1人”と言えるほどの選手が台頭するのか、それは神のみぞ知る、といったところでしょうか」
“ゆづ貯金20億円”が使い尽くされて消えるまでに、日本フィギュアスケート界に、新しいスターは現れるだろうかーー。
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