【前編】大谷翔平と栗山監督 世界一の師弟愛「交流10年」知られざる「二刀流」秘話!から続く
メジャーリーグでの大活躍を経て、5年ぶりに私たちのもとに帰ってきた大谷。自身には初出場のWBCという大舞台だ。
世界中の度肝を抜いた「二刀流」は、たぐいまれな才能と努力が生み出したものであることはもちろんだが、出会いにも恵まれていた。選手の個性、長所を伸ばせる指導者たちの導きがあってこそ大谷の才能は大輪の花を咲かせたのだ。
大谷と栗山監督の絆を力として、侍ジャパンは優勝へと進む!
大谷の投打をともにした活躍で、日本代表はアメリカでおこなわれる準決勝メキシコ戦に突き進み、まさに侍ジャパンが日本中を熱狂させている。
ここで大谷選手の野球人生をふり返ると、天賦の才に加え、いかによき師たちとの出会いに恵まれていたかがわかる。
初戦前日の記者会見でも、
「ずっとお世話になった監督なので、こういう舞台でできるのは特別なことですし、一緒に優勝できれば、これ以上はないなと」
と大谷選手が言えば、栗山監督も熱く応じる。
「非常に大事な第1戦。大谷翔平選手から行かせてもらいます。
打って投げて。そんな姿を誰もが見たいし、待っている。そこはいちばん、僕が感じている」
絶大なる信頼を互いの言葉から感じるが、今から12年前に両者が最初に出会ったとき、大谷選手は高校生、栗山監督は現役を離れてスポーツキャスターをしていた。
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