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「WBCの試合を見に行ったとき、大谷選手がセンター付近でキャッチボールをしていたのですが、練習なのに球の伸び方がすごくて、まるでロケットが飛んでくるような感覚。

 

力だけでなく筋肉がしなやかで、松井秀喜氏とイチロー氏を掛け合わせたようなバッティングもできる。今までの野球選手の常識を打ち破るような選手です。メジャーへ移籍してから、さらにふた回りほど大きくなりましたが、こうした肉体が今のプレーを生み出しているのだと感じます」

 

こう語るのは、産業能率大学教員でスポーツマネジメントに詳しい須賀優樹さんだ。

 

WBCで日本を優勝に導き、開幕したメジャーリーグでも活躍する大谷翔平選手(28)。その原動力は、強靱な肉体にあるという。

 

8年以上、大谷選手を取材し続けているベースボール専門メディア「Full-Count」編集部の小谷真弥さんも、このように解説する。

 

「大谷選手は、日ハム時代から『フィジカル(肉体)強化に終わりはない』と語っていました。プロになったときから、入念な体作りを心がけていたのです。日ハム時代の食事会でも、ビールは乾杯の1杯だけで、そのあとはソフトドリンクに切り替えていたように、野球につながるものしか口にしないというスタンス。

 

プロ野球選手のなかには、ゲン担ぎで開幕のときに尾頭付きの鯛を食べるという人もいるので、昨年の開幕時『何か特別に食べるものはあるんですか』と質問したのですが『一切、ない』という答えでした(笑)」

 

これまでは、菓子メーカーの明治と契約し、専属の管理栄養士による指導を受けた食生活を送っていた。

 

「’21年に明治との契約が終わってからは、自分で管理されていると思います。栄養学の勉強もしており、カロリー計算などをすることも、習慣化されているはずです」(小谷さん)

 

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