裏方たちも「天才にしてすべての時間を野球に注いでいる」と認めた大谷選手。WBC後も投打二刀流の活躍が続く(写真:アフロ) 画像を見る

日本体育大学保健医療学部准教授の河野徳良さん(59)は、WBCには第1回から全大会に帯同し、オリンピックにも4回参加。今回のWBCではヘッドトレーナーを務めたカリスマトレーナーだ。

 

「つくづく思うのは、いいチームで優勝できたな、ということ。35年間も野球の日本代表のトレーナーをしていると、ふだんの結束はあまりよくなくても優勝してしまうことも多々あるんです。

 

でも、今回ばかりは、本当にチームの結束も雰囲気も最高で、優勝もできた。私のトレーナー人生のなかでも、格別だったなと」

 

河野さんは、自分の裏方としての在り方、心構えをこう語った。

 

「私が頑張って優勝したわけではないんですね。トレーナーとしていつもと同じことをしただけ。」

 

実は優勝後、選手や監督、コーチらに加えて、金メダルを授与された裏方たちがいる。河野さんも、そんなメダリストの一員だ。

 

ですから、この金メダルも、4月の新学期から授業にも持っていって、学生たちにも自由に見てもらっています。それで、若い世代が何かを感じてくれたら」

 

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