7月17日(日本時間)、4度目の出場となったオールスターで待望の初ホームランを放ったドジャース・大谷翔平選手(30)。
「その翌々日、米放送局『FOXスポーツ』が“ファン投票による前半戦のMVP”に大谷選手を選出していました。前半戦で打率.316(リーグ2位)、29本塁打(同1位)、69打点(同3位)を記録。初の三冠王が射程圏内で後半戦が楽しみです」(スポーツ紙記者)
まさにスター選手にふさわしい活躍だが、オールスターでの満面の笑みの裏側では、断固として譲れない“ある交渉”に臨んでいたという。
「大谷選手は、いまだに新居報道に激怒しています。5月下旬、最初に地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』で報じられ、各メディアが追随しました。現地で執拗に取材したのが日本テレビとフジテレビでした。
特にフジが、新居の塀の隙間からバスケットボールのコートを撮影し、近隣住民へ接触したことを彼は今も許していません。『もうフジテレビには二度と出ない』とまで言っていると聞いています」(在米ジャーナリスト)
大谷がそこまで憤っているのには、明確な理由があった。
「一部では、新居取材について真美子夫人も怒っていると報じられていますが、実情は異なります。
新居報道によって、世界各地から観光客らが押し掛けるようになったため、彼女は安全面を危惧して、“外出するのが怖くなってしまった”というのです。
LA中心部には、アスリートや有名人の豪邸を専門に狙う複数の凶悪窃盗犯グループが存在します。しかし、犯人はほとんど捕まっていません。そのため、大谷夫妻は新居から離れざるをえなくなり、球団が用意したホテルや、エンゼルス時代に住んでいた郊外の家で暮らしていると聞いています」(前出・在米ジャーナリスト)
そもそも今回の新居報道以前に、メジャー妻1年目の真美子さんには、多大なるプレッシャーがかかっていたはずだ。元メジャーリーガーの田口壮氏(55)の妻で元TBSアナの田口恵美子さん(58)は著書『メジャーリーガーの女房』で、メジャー妻の苦悩をこう明かしていた。
《あるスーパースターの奥さんは、いついかなる時に会ってもお酒のにおいがした。完全なアルコール依存で、お酒がないと幸せな気持ちを保てない。
夫が有名選手であるがゆえに、夫婦揃ってファンや世間に求められるものも多く、いつでも「見られている」というプレッシャーで押しつぶされそうになっていた。
同じく有名選手の奥さんは、向精神剤が手放せなかった。夫の怪我や成績によって激しく落ち込み、その都度寝込むほどに思いつめていた》
本誌は前号で、新居報道後に“真美子さんが30日間、メディアの前から姿を消していた”ことを報じた。
「球場でも彼女の観戦姿がまったく見かけられなくなりました。それは“見に行きたくても、見に行けない心身の状態”だったというのです」(前出・在米ジャーナリスト)
メジャーリーグ評論家の福島良一さんはこう語る。
「メジャーリーグでは選手の妻が試合を観戦するのは当たり前のことです。義務とか強制ではないですが、家族が一丸となって戦うという姿勢の表れなんです。それができない状態は、真美子さんにとって、とてもつらかったはずです」
“理想の新居”で新生活を始めるはずだった大谷夫妻にとって、この1カ月は“家族の夢が壊された”悲痛の時期だったのだ。