医療現場崩壊の最新ニュース
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手術中止、救急搬送5時間待ち…コロナ医療ひっ迫が第8波でも起きてしまう理由
2023/01/11 06:00「コロナ感染や濃厚接触で100人近い職員が出勤停止中です。第7波まではなんとか乗り切ってきましたが、年末年始でさらに感染者が増えると、さすがに難しい。当院のセンター長は『戦争に近い』と頭を抱えています」そう明かすのは、自治医科大学附属病院救急救命センター(栃木県)副センター長の米川力さん。「つい先日は、約180キロ離れた千葉県からも受け入れ要請がありました。また、ケガをして運び込まれた病院で陽性と -
14時間経っても搬送先決まらない…医師語る東京の医療崩壊
2021/08/20 06:00「医療崩壊ですか? 当然、もうしていると思いますよ」8月中旬、本誌の取材に応じてくれたのは、東京都大田区で訪問診療を行っている、ひなた在宅クリニック山王の田代和馬院長だ。「今日も医療崩壊を痛感する出来事がありました。新型コロナに感染して自宅で療養していた患者さんなんですが、症状が悪化して救急車を呼んだものの、14時間たっても搬送する病院が決まらなかったんです。結局、僕が引き継いでご自宅を訪問して治 -
「患者を治し切るのは無理…」訪問診療医を絶望させた自宅療養の実情
2021/08/20 06:00新型コロナウイルスの新規感染者が爆発的に増え続けている東京。当然、医療機関の病床は逼迫。それに伴って、1カ月前には1千人台だった都の自宅療養者数は、8月12日時点で2万人を超えた。東京では、7月下旬以降、自宅療養中の容体急変による死者も相次いでいる。自宅療養中に容体が急変し自ら救急搬送を要請、病院に搬送されたもののその日に亡くなった50代女性の例。軽症で自宅療養を続けていた基礎疾患のない30代男性 -
菅首相 入院体制整備を宣言も受け入れ拒否続出…医療崩壊指摘する声も
2021/08/03 18:16「重症患者や重症化リスクの特に高い方には、確実に入院していただけるよう、必要な病床を確保します。それ以外の方は自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します」8月2日、新型コロナウイルス感染症の医療提供体制に関する閣僚会議でこう表明したのは菅義偉首相(72)。全国的に感染者が急増している事態を受け、医療提供体制を症状に合わせて確保する意向を示した。また動脈血酸素飽和度と脈 -
医療崩壊の旭川医師語る危機感「クラスターは必ず南下する」
2020/12/17 11:00「旭川は人口33万人強の土地。そんな場所なのに、吉田病院と旭川厚生病院で同時期に国内最大規模のクラスターが発生するのは想定外でした」市立旭川病院の院内感染対策チーム責任者である柿木康孝先生は、こう嘆く。北海道の感染拡大が止まらず、特に深刻なのが旭川市。12月9日には陸上自衛隊から派遣された看護官らが到着した。「約1カ月で197人の感染が判明し、ほぼ半分のスタッフしか残っていなかった吉田病院に看護官 -
院内クラスターなぜ起きる?専門家語るエアロゾル感染の影響
2020/12/17 11:0011月以降、新型コロナウイルスの感染者数が爆発的に増加し、自衛隊も派遣される事態となった北海道・旭川市。旭川厚生病院や慶友会吉田病院では、200人越えの「院内クラスター」事例が報告されている。その背景には、温度や湿度だけでなく「エアロゾル感染」も影響しているのではと指摘するのは、感染制御学を専門とする、愛知県立大学の清水宣明教授だ。「クラスターの発生が止まりません。これが第3波の特徴です。その理由 -
「48時間勤務」「記憶あいまい」看護師語るコロナ現場の苦境
2020/06/03 15:505月25日に首都圏と北海道の緊急事態宣言が解除された。街には徐々に人手が戻りつつある一方で、新型コロナウイルス感染の「第2波」への警戒が広がっている。医療従事者からは不安の声も上がっているという。本誌は、関西地区の大学病院の感染部門で働く看護師に、感染ピーク時の経験と現在の心境を聞くことができた。「感染拡大のピーク時には、感染症専門のスタッフですらマスクは1日1枚。感染症以外の病棟の看護師は3日に -
5割の医師が「診療やめたい」コロナ現場172人の悲痛な訴え
2020/06/03 11:00「自分自身が新型コロナウイルスに感染してしまう、自分の病院でも院内感染が起きかねない……。9割以上の医師が、そういった感染リスクに対する不安を抱えていることが、アンケートからわかりました」そう語るのは、全国医師ユニオン代表の植山直人さん。全国医師ユニオンは日本で唯一の、勤務医の全国的な労働組合だ。医療崩壊の危機が叫ばれるなか、全国医師ユニオンは4月24日から5月6日の13日間、WEB上で緊急アンケ