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「猛暑が予想される今年の夏。6月18日に館林市などで早くも、最高気温が35度以上の猛暑日を記録しました。不慣れな暑さでその日、熱中症による救急搬送が407人、うち1人が亡くなりました(消防庁)」

 

そう語るのは経済ジャーナリストの荻原博子さん。今年は猛暑の予想。熱中症予防にはエアコンの利用が勧められているが、心配なのが電気代。だが、荻原さんは、つけ方ひとつでいろいろお得な節電方法があるという。そこで、荻原さんが夏の節電方法を解説してくれた。

 

「節電の基本はつけっぱなしにせず、使わないときは切ることですが、エアコンは違います。というのも、今のエアコンは、スイッチを入れてから設定温度までは、大きな電力で急速冷却しますが、設定温度になれば弱運転に変わり、その後はあまり電力を使いません。ですから、エアコンの節電は、急速冷却の時間を短くすることがポイントです」

 

短時間でつけたり切ったりを繰り返すと、急速冷却の時間が増えて電気代が高くなることもあるそう。

 

「冷えたと思ったら切らずに、設定温度を上げてみましょう。設定温度の目安は28度ですが、ふだんより2度上げると10%の節電効果があります。また、弱運転より自動運転のほうが早く設定温度になるので節電になります。すだれなどで窓からの日差しを和らげ室温の上昇を防ぐことも、10%の節電効果があります(’15年・経済産業省)」

 

夏の節電は、消費電力の大きいエアコンの使い方が重要だが、特に子どもや男性の協力が得にくいもの。そんな人は家族を巻き込んで、自治体の節電コンテストなどに挑戦するのも一手だ。

 

「たとえば静岡県の『NEW節電・省エネコンテスト』は、県民が7〜9月の間、節電チャレンジ。検針票に記載された前年同月の使用量と比較して、昨年より節電できたら検針票を送ります。節電成功が1カ月分でもOK。抽選で、3万円相当のホテル宿泊券や2万円相当のエコグッズ詰め合わせなどが当たります。また『九州エコライフポイント』は7月からの3カ月分の検針票を提出します。抽選で、昨年より節電できた方にはスーパーなどで使える2,000ポイント券や九州の特産品が、節電できていなくても1,000ポイント券が当たります。お住まいの自治体でも似た取り組みがないか探してみてください」

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