(写真・神奈川新聞社)
秦野市最大の観光イベント「秦野たばこ祭」が23日、秦野市役所や小田急線秦野駅周辺で始まった。市内を舞台に撮影された映画「じんじん~其(そ)の二~」に出演した俳優の大地康雄さん、福士誠治さんらがオープンカーで商店街をパレードし、70回目の節目を祝った。24日まで。
明治、大正時代に全盛期を迎えた秦野のタバコ栽培は、日本三大タバコ産地の一角として、街の発展を支えた。たばこ祭は1948年、農家の慰労と地域活性化を目的に始まった。
その後、秦野産タバコは輸入品に押され、農家も花や果物などに転作。タバコ栽培は84年に終了した。世も「嫌煙、禁煙」の流れとなったが、「秦野はタバコのおかげで発展できた」(市観光課)と名称を変えずに続いている。
初日の23日は大地さんらのパレードのほか、全国大会で初優勝した県立秦野高校(秦野市下大槻)のチアリーディング部ビガーズのステージなどが行われ、大勢の家族連れなどでにぎわった。24日は手作りらんたんとフロート車のパレードなどを予定し、午後7時半からの花火は例年の3倍となる2千発を打ち上げる。
問い合わせは、実行委・電話0463(82)5111。
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