女性も老後資金を自分の手でプランニング
畠中:今の時代は長生きが人生のリスクにもなっています。だから私は、女性が自ら老後資金のプランニングをすることが重要だと考えています。特に、40代以上の女性は、自分の保障について無関心な方も少なくありません。それに、ご主人を亡くされた後の生涯の生活費を計算し、そのための具体策を検討している人も驚くほど少ないですね。妻ひとり期の生活は自分が守るしかないのに、遺族年金の支給額もご存じないのではないでしょうか。
髙津:だからこそ、私は保険の考え方の優先順位を改める必要があると思っています。保険には残された家族のためという意識がまだまだ強いのですが、これからの時代は「自分のために」という視点が重要になるのではないでしょうか
畠中:そのとおりですね。終身保険は老後資金づくりに有効です。お子さんの教育資金も確かに大事でしょう。けれど、教育費のねん出に頭を使うのと同じくらい、老後資金の準備も考えてほしいですね。保険以外にもいくつかの方法があるのに、自分の老後資金への備えができる期間は、人生の中でさほどないからです。 髙津:老後資金の備えができる期間とはいつでしょう? 畠中:一つは40代。教育費がかさむお子さんの大学進学前が老後資金をつくるラストチャンスだと考えています。 |
髙津:あるいは夫婦でフルに働ける結婚直後から出産までの期間もそうですね。この間に終身保険の払い込みを終えておけば、保障は一生涯続くうえに、たとえ解約したとしても、払い込んだ保険料が解約返戻金として戻ってきます。
畠中:我が家では、夫が払込み期間10年、53歳で払込み満了の終身保険に加入。保険料の支払いはきついですが、よかったと思っています。子どもが3人いますから、この時期じゃないと老後資金づくりは難しかった。それに、払込み期間が短いとゴールが見えるから、頑張れます(笑)。
髙津:私も34歳で払込み満了の終身保険に入り、将来に備えています(笑)。