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メル・フレッシャーさんのFacebookページより

 

2週間前、カナダ・バンクーバーのアパートメントから小さなバイクが盗まれた。持ち主のパートナー、メル・フィッシャーさんは、Facebookに子どもがバイクの練習をしている写真を添えて、以下のメッセージを掲載した。

 

「今朝、アパートメント3階にある部屋から、ボーイフレンドの子どもたちが所有する80ccバイクが盗まれました。かけていたロックは壊されていました。私たちは最近このバイクを手に入れ、子どもたちが乗り方を覚えられるように修理しました。古いけれど、子どもには最適です。目を離さないようにしてくださいね」

 

決して犯人を責めず、これから乗るであろう子どもを気遣うメッセージに、犯人も良心の呵責を覚えたのだろう。翌日、バイクが無事に戻ってきたのだ。壊されたロックは新しいものに付け替えられ、ガソリンは満タン。オイルもなみなみと注がれていた。そして、「本来の持ち主の方へ」と宛名書きされた手紙も添えられていた。

 

「あなたたちの息子さんのバイクを盗んでしまったことに、まずお詫びをさせてください。僕と友達は、あなたのFacebookのポストを見て、このバイクの持ち主が子どもだと知り、すぐに返さないといけないと思いました。僕たちは壊してしまったものより、もっと頑丈な鍵を買いました。このバイクがなくなっているのを知った息子さんの気持ちを思うと、心が潰されそうでした。彼のために、ガソリンを入れて、オイルも補充しておきました。本当にごめんなさい。どうか許して下さい。小さなきみ、これに乗って下さい! きみにはその価値があるのだから! 修復的司法によって教訓を得た、後悔でいっぱいのティーンエイジャーより」

 

フレッシャーさんは「子どもたちはものすごく喜んでいます。正しいことをしてくれてありがとう!きっとあなたたちも良い子のはず。あなたたちを許します。このことから何かを学んでくれていたらいいな」とFacebookに投稿した。犯人たちもほっとしていることだろう。

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