俳優の故・緒方拳(享年71)が1973年まで所属した劇団の流れを汲む、劇団若獅子の公演『王将』が18日、都内の国立劇場で千秋楽を迎えた。公演には緒方拳の長男・緒方幹太(42)も出演。公演後、幹太は「父はよく舞台の感想を野球に例えていた。あまり褒めることがなかったので、今日の公演も『まあ、ポテンヒットかバントヒットかな』とか言うのでは。いつか父と同じ役を演じられるようになれたら」と感慨深そうに語った。過去に緒方が演じた坂田役を務めた笠原章(60)は「生前の緒方先輩が『通しでやってみたい』とこだわった作品。追悼の意を込めて復活させました」と公演の理由を語った。(撮影:小山伸正)