「河野さん夫婦には、上に女の子と下に男の子がいました。3年前で上が中学生、下が小学生くらいだったかな。子供を遊ばせながら夫婦で中華料理店を経営していました。でも、しばらくして河野さんが入院してからは、店がうまくいかなくなったみたいで。それで、別の料理人にお店を貸し出したようですね」(近所の住民)

多数の死傷者を出し、自動車運転過失致死容疑で逮捕された河野化山容疑者(43)。この『居眠り運転手』は元中国籍の、中華料理店店主だった。

「もともと中国での普通免許証を所持していた河野容疑者は、’93年に来日。翌年に日本国籍を取得、その後の’95年に日本の普通免許を取り直して、’09年に大型二種免許を取得しました。昨年8月から、バス会社の『陸援隊』で臨時の日雇いを始めたと供述しています」(捜査関係者)

河野容疑者が住民票を置いている千葉市内の住所は、オフィス街の近く。木造3階建ての1階には中華料理店が入っていた。今も、この一戸建ては河野容疑者が所有している。実際にお金を出したのは河野容疑者の母親で、’07年に2千500万円のローンを組んで購入。現在は、家族と店の近くのマンションに住んでいるようだ。

「河野さんのお母さんは、千葉県印西市でバス会社の社長をしているそうなんですよ。河野さんもバスの運転手だけど、ほかの2人の兄弟もバスの運転手だそうです。お母さんは中国から団体客を呼んで国内バスツアーするとき、現在の中華料理店で食事させるんです。河野さんにちゃんと家賃が入るようにするためにね」(旅行会社勤務・台湾人の常連客)

母親が経営しているバス会社は、事故を起こしたバス会社のさらに下の孫請け会社のようだ。日本語の認識力も問題視されている河野容疑者。「仕事上、生活上は問題ない」と供述しているということだが——。

「河野容疑者は社内アナウンスの日本語もあやふやだったという証言もありますし、当局の取調べは中国語の通訳を介して行われています」(前出・捜査関係社)

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