《お誕生日おめでとう。憧れてた、あなたがいなくなったときと同じ年令に私もなりました。これからは、あなたを追い越していくんだな―…》《愛ちん♪ 今日も楽しく踊っているのかな?いつまでも一緒に歳をとろうね!!ずっと忘れないよ☆》
10月31日は、飯島愛さん(享年36)の誕生日だった。亡くなって4年、現在も閉鎖されていない彼女の公式ブログには、存命なら40歳のバースデーに多くのファンからお祝いの書き込みが寄せられた。
飯島さんは’08年12月24日、都内の自宅マンションで息絶えた姿で発見された。17日には亡くなっていたと推定され、警視庁が発表した死因は肺炎だった。前年の3月に芸能界を引退していた彼女だが、その突然の死は大きな衝撃を呼び、独り暮らしの部屋での”孤独死”とも報じられた。
そんな飯島さんのことを忘れられないファン、特に同世代の女性たちがたくさんいる。亡くなった後、現在までに飯島さんのブログの最後の書き込みに寄せられたコメントは、いまや7万件に迫る。書き込んでいるのは飯島さんと同世代の女性が中心だが、なかには中学生もいるようだ。
なぜ、彼女はこんなにもたくさんの人たちに慕われ続けているのだろうか——。飯島さんの主治医であり友人でもあり、飯島さんがタレント時代から力を注いでいた性感染症やエイズの啓蒙活動にも協力していた、赤枝六本木診療所の赤枝恒雄院長は、飯島さんの求心力について次のように語る。
「親しみやすいだけでなく、ちゃんと知識を持って話す彼女だからこそ、女性たちにとって裏表のない”代弁者”になってくれたのだと思います。いまでもブログに思いを寄せる人々の心に、彼女は生き続けているのでしょうね」
飯島さんは、何冊もの専門的な医学書を読むなど努力をしていたという。
また精神科医の香山リカさんは、飯島さんの〝弱さ〟〝寂しがり〟な一面が、女性たちの共感を呼んでいると説明する。
「飯島さんはタレントとして活躍する一方で、どこか自分に自信が持てずに常に何かに脅えていたり、不安になったりしているようでした。そんな彼女に危なっかしさも感じながら、女性たちは自分自身の姿を重ね、自分を応援するように、飯島さんのことを応援してきたのだと思います」
“愛ちゃんならわかってくれるはず——“、死後4年たった今も飯島さんの生き方は、何かに悩んだ女性たちにそう思わせる魅力を放っている。