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「星野ですか?小学校3年生のマラソン大会中に下痢を漏らしちゃったのを覚えています」(小学校の同級生)

 

その男こそ『NHK紅白歌合戦』に初出場が決まった星野源(34歳)だった−−。元カノはaiko(40歳)、いまの彼女は若手実力派女優の二階堂ふみ(21歳)。ドラマ『コウノドリ』(TBS系)にも出演中。今、文科系女子から「抱かれたい男」として絶大な人気を誇る星野は、俳優としても活動するなどマルチな才能を発揮している。

 

だが、中高時代は“モテ男”とはほど遠い少年期を送っていた。

 

「埼玉県の八百屋を営む家で育ち、小学校卒業後は自由な校風の中高一貫校へ進学しました」(前出・同級生)

 

ガリ勉風眼鏡にクセ毛というさえない出で立ちの星野は、当時の状況について、《周りの会話に入れず、ひとりで夜な夜な自分にダメ出しを繰り返していた中学生》と著書で綴っている。中学3年間で担任を務めた女性教師が振り返る。

 

「入学当初は野球帽をかぶった控えめな少年でした。2年生になったころ、高等部の先輩に誘われて演劇を始め、音楽祭では実行委員を努めていた。当時、産休中だった私の家に合唱の歌を録音したテープを持ってきてくれたんです。テープを聴いてみると、いい曲でしたが『からたち野道』という、私も知らない渋い曲でした」

 

それは人気バンド『THE BOOM』の楽曲で、大切な人と離別した女性の切ない気持ちを歌ったバラード曲だった。さらに星野は、そのときにテープと一緒にあるモノを手渡していた。

 

「1枚の小さなメモをくれて、そこには『いい服着ろよ!』と書かれていました。授業中の私はラフな格好ばかりでしたが、まさか自分の生徒に指摘されるとは思わなかったです(笑)」

 

高等部へ内部進学した星野は眼鏡を黒縁に替え、ヘアスタイルもオシャレに。でも相変わらず「目立たずモテるタイプではないし、彼女もいなかったと思う」(当時の同級生)。トホホ……。

 

「星野が通う高校と定期的に合同ライブをしていました。才能があるとは思わなかったけど(笑)」(バンド仲間)

 

高校を卒業後、星野は東京・中野にある沖縄料理店「あしびなー」でアルバイトをしていた。

 

「源は19歳から5年間ほど配膳の仕事をしていた。週に2〜3回、時給は850円。バンドの練習帰りに来ることも多く、ギターを持っていたので、客がいない早い時間などは俺が三線を弾き、それに源がギターで合わせて弾いていた。源はプレッシャーに弱くて、何かあるとよくお腹を壊し、遅刻するんだよね(笑)」(店主・金城吉春氏)

 

バンド「SAKEROCK」が音楽ファンのあいだで人気を博し、2010年にソロデビューすると一気にブレイク。2015年8月には日本武道館のライブで計2万6000人を動員した。内気で目立たなかった少年も、『紅白』出場でまさにスターとなった。

 

(FLASH 2015年12月15日号)

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