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6月22日に逝去した小林麻央さん(享年34)。悲しみに沈む家族を、支え続ける男がいる。俳優の山田純大(44)だ。

 

《ありがとう!純大さん。純大さんとはなんか一昨年の冬に初めてお会いしたのですが、あっという間に深い絆が人は共にした時間も大切ですが、時間を越えて深くなる絆もある。そんな事を感じさせてくれました》

 

6月27日、市川海老蔵(39)はブログを更新し感謝を綴った。いっぽう麻央さんの姉の麻耶(37)も、6月27日のブログでこう綴った。

 

《テレビ東京のドラマ、舞台で海老蔵さんと共演されていた俳優の山田純大さんが、連日、大変お忙しい中、家に来てくださり、子供たちと遊んでくださっています。どれほど救われているか分かりません…姪っ子甥っ子2人とも純大さんが大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで、純大さんの話しをするだけで、顔色も声色も変わるくらい(≧∀≦)》

 

市川家に寄り添う山田純大は歌手で俳優の杉良太郎(72)の息子だ。杉は1999年に演歌歌手の伍代夏子(55)と再婚したが、純大は前妻との子。1997年に映画『CUTE』で俳優デビューした純大は、12歳から約10年間米国に留学していた異色の経歴を持つ。

 

「名門ペパーダイン大学でアジアについての研究をしていました。父の杉さんは、卒業後は国際弁護士になってほしかったそうですが、本人は芸能界入りを強く希望。大学時代にサークルを立ち上げ、芝居や歌の勉強もしていたそうです。そんな息子の熱意に折れて、杉さんも芸能界入りを後押ししました」(芸能プロ関係者)

 

デビュー年には『毛利元就』で大河ドラマへの出演も果たした。主役ではないが、ドラマや映画を支える名脇役としてキャリアを積んできた。さらに、純大はノンフィクション作家の顔を持っている。13年には『命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民』(NHK出版)を上梓している。

 

「第二次世界大戦中、ナチスドイツに迫害されたユダヤ人らのために、リトアニアの領事館にいた杉原千畝が大量のビザを発行したことは知られていますが、訪日したユダヤ人の保護に奔走したのがユダヤ研究者だった小辻節三です。現在、小辻の墓はエルサレムにあります」(大学講師)

 

純大は米国で出版されていた小辻節三の自伝に衝撃を受け、300ページあまりの本をわずか2週間で翻訳した。出版社に持ち込むが“まず小辻のことを紹介する本を出したい”という言葉を受け、自ら取材を開始。イスラエルや米国に飛び、5年の歳月をかけ本を出した。弱者に寄り添う小辻の姿に純大は心を揺さぶられ、その偉業を多くの人に知ってほしいと思ったからだ。

 

「お父さんの杉さんは100人以上のベトナムの子供たちの里親になっています。東日本大震災でも大量の支援物資を被災地に届けた。これまで慈善活動に数十億の私財をつぎ込んだといわれています。純大さんのやさしさもお父さん譲りでしょう。特に海老蔵さんとは同じ2世俳優として、シンパシーを感じているのだと思う。そんな友とその家族が悲しみに打ちひしがれているとき、純大さんは動かずにはいられなかったのでしょう」(前出・芸能プロ関係者)

 

山田純大はこれからも海老蔵と子供たちの心の傷を癒すために、市川家のインターフォンを押すのだろう。

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