「家電製品の中には、発売後すぐに価格が下がりだし、1年後には半額になってしまうものもあります。価格の動きは、家電の種類によってそれぞれ。少しでも安く買いたいなら、動きをよく見て、底値でゲットしましょう」
そう話すのは、家電量販店や、家電価格比較サイトなどでの勤務経験をもつ家電漫画家・るかぽんさん。家電にもおトクな旬があるという。そこで、今が旬の買いどき家電を教えてもらった。
《冷蔵庫》は年に2回、春と秋に新製品が発売される。春に出るのものは、コンパクトなタイプが中心。秋は、最新テクノロジーが搭載された大型冷蔵庫が中心だ。
「秋モデルの入荷する11月は、最新型の超高額なものと、春・秋の旧型が店内に同時に並び、製品の比較がしやすいとき。500リットルクラスの旧型なら10万円ほど下がっていることも。今残っている旧型を、冬のボーナスで買うというのがおすすめ。ただ、省エネ性能の高いものは、在庫がなくなるのも早いので注意を」
《洗濯機》も春と秋の2回、新製品が発売される。春モデルは縦型タイプが中心で、秋モデルはドラム型中心の高級機だ。
「冷蔵庫と違い、急激に価格が下がりだします。春に発売された製品が、同じ年の11月には半額近い底値になってしまうんです。春モデルを買うなら、今が狙い目ですね」
冷蔵庫や洗濯機は、引越しシーズンの3月になると高騰してしまうそう。一方、掃除機は、大掃除を見据えた秋が新製品発売シーズンで、この時期は価格が下がらず、買いどきではないという。
まさに今が旬、というのが《エアコン》だ。
「11月は、普及タイプも高級タイプの旧型品も底値を迎え、いいものを安く買うには絶好の時期。12月に入るとどんどん在庫が減り、工事の日程も確保できなくなってきます。買う予定がある人は、今がチャンス!急ぎましょう」
ただし、買うときには自分が何をエアコンに求めているかをハッキリさせておこう。
「高級タイプは暖め能力が強いパワー重視のもので、普及タイプは夏向けで暖め能力が劣るもの。暖房用に欲しかったのに、安いからといって間違えて夏向けの普及型を買わないように」
いざ店舗で購入、というときに忘れてはいけないのが価格交渉だ。
「底値の時期ほど、交渉で安くできます。事前に調べたネット価格や他店の価格を引き合いに出して、値引き交渉してみましょう。大雪や台風など悪天候の日が狙い目。店舗ごとにノルマがあるので、客足の少ない日は、交渉が成立しやすいんです」
お得に家電製品を買うには、交渉とタイミングが大事。よいお買い物を!