気象衛星も飛んでいなかった昔から、人々はさまざまな自然現象を見て天気を知ろうとしてきた。それが「観天望気(かんてんぼうき)」だ。はたして、その精度はいかほどなのか。『Nスタ』(TBS系)などでおなじみの、気象予報士・森田正光さんによれば、観天望気は大きく3つに分けられるという。

 

「ひとつは、身近なものをヒントにするもの。『茶柱が立ったから晴れ』とか。これはもちろん、まったく当てになりません(笑)」

 

2つ目は「ツバメが低く飛ぶと雨」「ネコが顔を洗うと雨」など、動植物を観察するもの。

 

「僕は、動植物に天気を予知する力があるかどうかについては半信半疑だけど、たとえば雨の前にツバメが低く飛ぶのは、風や湿度が影響しているかもしれません」(森田さん)

 

それでは「ネコが顔を洗うと雨」はどうだろう? NHK『ニュース7』などで活躍する気象予報士・岡村真美子さんに聞いてみた。

 

「それはよくいいますが、本当のところは誰もわからないですね(笑)。私もネコを飼っていたのですが、別に雨が降らなくても顔を洗っていました。ただ、湿度が上がるとヒゲがムズムズするんじゃないかという説は聞きます。植物から天気を予測するのは難しいです。『桜が早く咲いた年は猛暑』とよくいわれていますが、あくまで統計上です」

 

最後は、雲や風などの自然現象を観察するもの。これについては気象予報士2人が「理にかなっている」「信頼できる」と口をそろえる。

 

「たとえば『朧月夜は翌日雨』。朧月は、高層雲という雲が発生しないと起きない現象です。高層雲は低気圧の前面にできるので、低気圧が近づいている証拠。また『飛行機雲が消えなかったら翌日雨』も合理的。飛行機雲はエンジンから吐き出される水分が氷結してできる雲なので、飛行機雲がいつまでも残っているときは、上空が低温で湿っている証拠です」(森田さん)

 

「雲は、高いところからだんだん低いところに移っていきます。それに伴い、天気は崩れます。高いところのうろこ雲なら『明日は持つかな?』という感じ。また『富士山に笠雲がかかると雨が降る』といわれますが、笠雲は、低気圧が近づいて湿った空気が持ちあげられることでできる雲です。私は山梨出身なので、笠雲はしょっちゅう見ていましたが、これは確率が高いですね(笑)」(岡村さん)

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