私は夜の食卓に欠かせない物があります。それはキャンドルです。お料理をテーブルに並べた後、ダイニングの照明を暗めにして、テーブルの中央に置いたキャンドルに火を灯します。すると、揺れる炎に照らされたお料理が、実に美味しそうに輝き出します。どうということのない夕食……例えばスープにハンバーグ、サラダといった食事が、とてもオシャレに変わるのですよね。
ちょっと大げさな言い方かもしれませんが、私は食事、特に夕食はひとつのセレモニーだと思っています。ですから、日常的な食事の時間を大切につくっていきたいと考えているのです。食事がたんに空腹を満たすだけのものになってしまっては、虚しいですものね。私は料理が上手とは言えず、レパートリーも少ないのですが、丁寧に心を込めるようにしています。また、テーブルを飾るクロスや小物、食器にもかなり気を遣って、ロマンを感じる物、クラシックな感じの物、使い勝手が良く、料理が美しく映える物を少しずつ揃えるようにしています。食卓をオシャレに演出することで、心が穏やかに豊かになって、幸運を呼び込む幸せ体質に変わっていくと確信しているのです。
そうそう、キャンドルですが、私は食卓には必ず「ビーワックスキャンドル(蜜蝋キャンドル)」を置くようにしています。ご存知かもしれませんが、これはミツバチの巣の蜜蝋からつくられるもの。一般的なパラフィンのキャンドルより、ススや煙が出にくく、リラックス作用があると言われています。それより何より火を灯すと、甘く優しい蜂蜜の香りが漂って、何とも言えず幸せな気持ちになれることがこのうえなく好きなのです。
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