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沖縄中を駆け巡る琉球新報の地方部記者が地元への愛情たっぷりに担当地域をアピールする「J(地元)☆1グランプリ」。今回は涼を感じるドリンクやスイーツを紹介します。これからやってくる暑い夏に備えて、見た目も味わいも爽やかな品々がそろいました。カラフルなスムージーや地元で愛されるシェイク、素材にこだわったジェラート、ノンアルコールカクテルと、厳しい夏の日差しを和らげる、ひとときの「涼」を感じさせてくれます。自分なりの涼を味わいに出掛けませんか。

 

輝き放つ田芋のジェラート
宜野湾・ヤンバルジェラート la Vous店

 

県産品素材にこだわったジェラートを販売する「ヤンバルジェラート la Vous店」(宜野湾市嘉数)。

 

扉を開けると黄色や赤、紫など色とりどりのジェラートが並べられた「宝石箱」に目を奪われる。

 

中でも、宜野湾市産の田芋を使った「宜野湾タイモ・ローズマリー」が真っ白な輝きを放つ。

 

ふかして裏ごしした田芋をミルクベースで仕上げ、香り付けで加えた県産ローズマリーの爽やかな香りが口いっぱいに広がる。

 

スライスして揚げた田芋チップスがカリッとはじけて、食感を楽しみつつ最後まで飽きない味わいだ。

 

同店の米盛勝也店長(23)は、イタリアで開かれたジェラートの国際コンテストで準グランプリの腕前を持つ。

 

「宜野湾の田芋を食べたことのない若者から、田芋が好きな年配の方まで、みんなが楽しめるジェラートだ」と語る笑顔はまぶしい。平日にもかかわらず、幅広い年齢層の女性が足を運んでいた。

 

一度食べたらやめられない本場のジェラートをぜひ体験してみては? シングルサイズ350円(税込み)。問い合わせは(電話)098(943)5434。

 

(上江洲真梨子)

 

カラフルに、見た目も楽しく
名護市・1.5gakuya ocean

 

海と山に囲まれた名護市屋部、国道449号沿いを車で走っていると、フラミンゴののぼりがはためく、かわいらしい雰囲気のカフェ「1.5gakuya ocean(1.5ガクヤオーシャン)」が現れる。2015年にオープンし、観光客のみならず地元客にも愛される人気店だ。一押しは、カラフルで見た目も楽しいスムージー。

 

スムージーはアメリカ西海岸が発祥とされる飲み物だ。凍らせた果物や野菜をミキサーにかけて丸ごといただく。1.5ガクヤオーシャンのスムージーはなんと17種類もある。素材によって加える水分の濃淡を調整するなど、一つ一つ丁寧に作られており、840円(税込み)から味わえる。

 

一番人気はストロベリー&バナナ。爽やかな甘さで、フレッシュなイチゴをかみしめると甘酸っぱい香りが広がる。健康志向の人にお薦めなのはココナッツ&ターメリックだ。バナナの優しい甘さにターメリックの風味が絶妙。ココナッツのシャクシャクとした食感がアクセントになっている。

 

店長の山口健太さん(38)は「提供するのに少し時間がかかるが、たくさんの人に味わってもらいたい」と語った。「1.5gakuya ocean」は(電話)0980(43)5115。

 

(佐野真慈)

 

濃厚だけど、味わい爽やか
石垣市・七人(ななぴぃと)本舗

 

石垣港離島ターミナル内の売店「七人(ななぴぃと)本舗」には、「マリヤシェイク」を求めて観光客がひっきりなしに訪れる。多くの島民が愛するマリヤ乳業(石垣市石垣)の牛乳を原料に、七人本舗が唯一提供しているドリンクだ。

 

マリヤ牛乳と同様、濃厚な牛乳の風味が口いっぱいに広がる。店員の仲松涼子さん(69)は「一度飲んだらやめられない味」と自信を見せる。リピーターも多く、夏場は1日100杯以上が売れるという。

 

「プレーン」「コーヒー」「チャイ」「泡盛」の4種類の味があり、マンゴーやパッションフルーツなどのソースが無料でトッピングできる。サイズはS・M・Gが用意されており、価格は205円~515円。マリヤ牛乳を使用したソフトクリームをシェイクの上に乗せたぜいたくな一品「テラマリヤ」(515円)も人気だ。

 

北海道から毎年石垣島を訪れ、そのたびにマリヤシェイクを味わうという横山由美子さん(45)は「こくがありながら、さっぱりもしている。石垣島は暑いのでぐいぐい飲んでしまう」と魅力を語った。マリヤシェイクの提供時間は午前7時~午後5時。七人本舗(電話)0980(83)0105。

 

(大嶺雅俊)

 

南部愛、ノンアルカクテルに
豊見城市・キッチンまろ

 

豊見城市名嘉地の「多国籍料理創作キッチンまろ」のノンアルコールカクテル「マンゴーパッション」は、マンゴーソースの甘みに南部のパッションフルーツの酸味と炭酸が爽やかな夏にピッタリのドリンク! 北海道出身の店主の和高修久(わたかなおひさ)さん(37)が試行錯誤を重ねた自信作だ。

 

32歳で脱サラし調理師専門学校に通い、夫婦で沖縄に移住した。那覇市内のホテルで働きながら糸満市公設市場で2カ月に1回開かれている「ちむちむ市場」に2年間出店してきた。ちむちむでの出会いが縁で今年3月、「まろ」をオープンした。

 

建物がアルコール禁止のため、ノンアルカクテルを思い付いた。モヒートなど4種のうち、「マンゴーパッション」は妊婦や授乳中の女性を中心に一番の人気だという。食材は本島南部のファーマーズマーケットなどで調達。県産野菜を独自にアレンジし、新たな食べ方を提案する。あふれる南部愛から生まれる料理とドリンクは、夏の疲れを吹き飛ばしてくれる。

 

豊見城市名嘉地391の2階。カルチャーセンターこむすび。月~木曜の午前11時~午後3時ラストオーダー。

(豊浜由紀子)

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