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3月28日放送の『バイキング』(フジテレビ系)が、麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧容疑者(51)に関する騒動を取り上げた。その内容と、出演者のコメントに批判が集まっている。

 

『バイキング』ではまず、3月25日付で市民団体「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」が、瀧容疑者の出演作の公開自粛や撮り直しの撤回を求める要望書を提出したことを紹介。

 

この団体は要望書で「いきすぎた自粛という名の私的な制裁は、薬物問題の軽減にはつながらず、むしろ有名人に対する見せしめで、薬物問題を抱えた人が怯え孤立化につながり、ますます相談できなくなり、問題を悪化させる」と訴えている。

 

しかしMCの坂上忍(51)は「説得力がない」と断じ、薬丸裕英(53)が「まず手を出すことがいけないのに、その罪をつぐなわずに『更生のほうに』と言っているように聞こえた」とコメントするなど、ほかの出演者も坂上に同調。

 

続いてライブストリーミングサイト『DOMMUNE』による、電気グルーヴの音楽を配信した特集の反響を取り上げることに。3月26日に5時間にわたり行われたこの企画は、累計で約50万人が視聴し、ツイッタートレンドは日本で1位、世界で4位を記録した。

 

しかし森公美子(59)が「ツイッター1位って誰か呼びかけたんですか? 『DOMMUNE』、私、知りませんよ」と話すと、スタジオの面々は電気グルーヴ特集が『DOMMUNE』のための売名行為だったのでは? と疑う流れに。坂上がとぼけたように「『DOMMUNE』のPRという見方している人がいるんですか?」と話すと、ひな壇の出演者は苦笑していた。

 

Twitter上では《ちゃんと調べてからニュースとして取り上げるべき》《あなた方が不勉強で見識が狭いだけ》と、出演者への批判が殺到した。

 

また「依存症の正しい報道を求めるネットワーク」の発起人の1人として電話取材を受けた田中紀子氏も、自身のブログで『バイキング』の番組構成に疑問を呈している。番組スタッフに問い合わせると「(出演者は)要望書の全文は読んでおらず、電話取材の内容を伝えただけ、打合せの時間は、ざっと見積もって20分」などと、打ち合わせ不足を認めたという。さらに、いかのようなやり取りもあったという。

 

《そして「こちらの番組の意図ではなく、あくまでもタレントさん個人の発言ですので」を繰り返してこられるので、「わかりました。では番組の責任ではなく、タレントさんのコメントは自己責任と理解して良いんですね?」と聞くと、「いえ、違います。番組の責任です」と慌てて否定。一体どっちなんだ~?》

 

『バイキング』は今後どのように視聴者の声に応え、「番組の責任」を果たすのだろうか――。

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