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「第1回の放送日は4日1日で、現場でも新元号の話題で盛り上がっていました。なかでも感慨深そうにしていたのが松嶋さん。『平成が終わっちゃうね……』と感じ入っていたそうです。松嶋さんがスカウトされたのが平成元年。平成は、彼女の芸能界での歩みでした。新時代の第一歩を踏み出そうと、主演・広瀬すずさんの育ての母役を引き受けたそうです」(NHK関係者)

 

連続テレビ小説『なつぞら』は第3回で視聴率23.0%を記録。幸先のよいスタートを切った。今作は朝の連ドラ100作目に当たる記念作。小林綾子(46)や山口智子(54)など歴代ヒロインたちが、さまざまな役柄で登場することが見どころの1つとなっている。松嶋菜々子(45)も96年の『ひまわり』でヒロインを務めた。

 

「松嶋さんは23年ぶりの朝ドラ出演が決まり、昨夏のクランクイン直前に『ひまわり』で母親役だった夏木マリさんや、祖母役の佐々木すみ江さんらと、報告を兼ねた食事会を行ったそうです。演技経験がほぼなかった彼女にとって『ひまわり』は誰もが認める出世作。当時の先輩女優の教えは、いまも彼女の演技の礎になっているそうです」(NHK関係者)

 

特に夏木は、松嶋に演技の基礎から現場での振舞いまで、女優としてのイロハを教えたという。

 

「夏木さんは実家を出て一人暮らしを始めた松嶋さんに『ちゃんと眠れてる?』『ご飯食べてる?』と実母のように親身になって不安を和らげていました。撮了後、松嶋さんは“将来、私も夏木さんのように後輩を支える女優になる”と誓ったそうです」(番組関係者)

 

そんな“約束”を胸に、共演後も2人の交流は絶えなかった。

 

「定期的に連絡をとっています。夏木さんの還暦ライブには松嶋さんがお祝いのビデオメッセージを送っていました。久々に再会した昨夏の食事会では、松嶋さんが本物のひまわりの花束を夏木さんに贈っていました。夏木さんは本当に認める人にしか『女優』という言葉を使わない方。演技力に加え、気配りもできる彼女の姿に『素晴らしい女優に成長して……』と目尻を下げていたそうです」(前出・NHK関係者)

 

松嶋は“母”夏木に受けた恩を最大限返すべく『なつぞら』の現場に臨んでいるという。

 

「広瀬さんは女優経験は豊富なものの、歴代朝ドラヒロインが集結する記念作品だけに当初は戸惑っている様子がありました。彼女の不安を松嶋さんは誰よりも早く察して“朝ドラあるある”を丁寧にレクチャーしていました。また早朝ロケ時、低血圧でテンションが上がらない広瀬さんに『睡眠とれてる?』と優しく声をかけ、おすすめの安眠法を教えていると聞きました」(番組スタッフ)

 

夏木から松嶋、そして広瀬へ。朝ドラの“母娘愛”は次世代ヒロインに受け継がれていく――。

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