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「『美 少年』のライブが終わって、ふと会場内を見ると、わが目を疑いました。だって、そこに松潤がいたんですから!」(居合わせた客)

 

8月10日、米国・ロサンゼルスにある日本人街「リトルトーキョー」は大変なにぎわいをみせていた。毎年恒例のフェスティバル「二世週祭」が行われていたのだ。

 

「日系人の結束を高めるため、日本の伝統芸能や最新パフォーマンスを日米文化会館や高野山米国別院で披露するお祭りで、今年で第79回を迎えます。パレードもあり、日本からはジャニーズJr.の6人組ユニット『美 少年』が参加していました」(ロス在住記者)

 

英語で自己紹介をした後、嵐を始めとしたジャニーズの先輩たちの歌を歌い、ダンスを繰り広げた彼らを少し離れて見守っていたのが、嵐の松本潤(35)だった。

 

「松本さんはキャスケット帽にメガネをかけて“変装”していましたが、オーラがすごかったです。屋外ステージの出番が終わったメンバーたちを笑顔で出迎えると、熱心にアドバイスをしていました」(前出・居合わせた客)

 

超多忙なスケジュールを縫って、松潤が極秘渡米していたのには、理由があった。

 

「歴史あるこのお祭りは、もともとジャニー喜多川さん(享年87)の父で、ロサンゼルスの高野山別院の主監(最高責任者)を務めた喜多川諦道さんが始めたものだったんです。実は今夏のフェスティバルのためにジャニーさん本人も渡米する予定になっていたんです。松本さんはジャニーさんの遺志を受け継ぎ『美 少年』に帯同したようです」(前出・ロス在住記者)

 

喜多川諦道氏は、31年に日系人少年33人で米国最古のボーイスカウトを結成し、35年には当時のフランクリン・ルーズベルト大統領から表彰されたこともある。

 

「当時、西海岸には多くの日系一世グループがありましたが、仏教界との交流はありませんでした。諦道氏は各宗派が日系の地域社会と接点を持てるようにと、高野山の婦人会の力を借りて盆踊りを開催。それが後の『二世週祭』となったのです」(前出・ロス在住記者)

 

スポーツ紙記者は言う。

 

「今回の『美 少年』の『二世週祭』への参加はメンバーの岩崎大昇くん(16)と那須雄登くん(17)が生前のジャニーさんへ『海外に行きたい!』と直談判して実現したんです。ジャニーさんが『YOUはパスポート持ってるの? もしかしたら8月に海外行かせるかも!』と約束した言葉が“遺言”となってしまったんです」

 

“海外進出”が事務所創設当時からの夢だったジャニーさんが所属タレントをフェステイバルに送り出したのは今回が2度目だった。

 

「14年前、まだデビュー前のKAT-TUNを参加させています。ジャニーさんにとって、このお祭りはいわば、“日米エンタメのルーツ”。松本さんはジャニーさんへの追慕の念も胸に秘め参加したのでしょう」(前出・ロス在住記者)

 

9月4日に、ジャニーさんのお別れ会が東京ドームで行われることが発表された。その“報告”も兼ねていたのだろうか。

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