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「このご時世に視聴率20%を取るドラマです。幕末なら新選組に入るくらい、難しく特別な場所。参加できることがどれだけすごいことか、その緊張感は常に持ち続けています」

 

そう語るのは、米倉涼子主演の人気シリーズ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系にて10月17日スタート、木曜21時〜)に出演する武田真治(46)。シリーズ常連組との共演合戦も見どころの1つだ。

 

「みなさん役をものにしていますが、西田敏行さんにいたっては、突然台本にないことをおっしゃる(笑)。最初はちょっとカルチャーショックでした。こんなに自由でいいんだ、と(笑)」(武田・以下同)

 

昨年出演したNHKの『みんなで筋肉体操』が大ヒット。以降、“筋肉タレント”としての再ブレークを本人はどう思っている?

 

「うれしいですね。体ができているということで注目していただいて感謝しかありません。筋肉は『めちゃ×2イケてるッ!』でもいじられていたのに、筋肉体操で認知されたから不思議です(笑)」

 

そもそもデビュー当時は、中性的でおしゃれな男子“フェミ男”と呼ばれ、売れっ子アイドルだった。

 

「当時は生意気でしたね。自分が悪態をついても踏み込んできてくれる人とだけ付き合えばいいや、と。人をふるいにかけているようなところがありました。仕事の量は半端なくて睡眠時間も全くない。アイドル的な扱いに辟易していたんだと思います」

 

そんななか、20代半ばで体調を崩してしまったことが、その後、体を鍛えるモチベーションになったそう。

 

「体調を崩して周りに迷惑をかけて、その人たちに対する懺悔の気持ちもあり、この20年間、自分に運動を課してきました。そして今、すこぶる健康で、人から理想の体形とも言っていただけるようになって。だからもう体調を崩してしまったあのころの自分は許してもいいのかなあと思っています」

 

今年は『凪のお暇』のスナックのママ役が話題に。そして『ドクターX』と、俳優としての活躍が目ざましい。

 

「『凪のお暇』の現場で、ヒゲで筋肉のオネエな演技を期待されたのはうれしかったです。ドラマや舞台でお話を引っかき回して面白くするのは“こんな人いる?”っていう例外の人。だから僕も例外になるのを恐れたくない。以前は、年相応の父親役などにキャスティングされるには、筋肉は邪魔だという周囲の意見もありました。でも今の担当マネージャーが、僕が昔、ファッション誌にたくさん出ていたころを知る世代で、『カッコいい姿が見たい。それを面白く売ればいい』と言ってくれるんです」

 

俳優として独自のポジションを築きつつあるが、今後はほかの分野でも目指す目標があるそうで……。

 

「せっかく長く続けてきたので、サックスでヒット曲を出せるように頑張りたいです。でも何より、どんなことでもゼロからのスタートという気持ちで毎日を過ごしていきたいと思っています」

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