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11月にかけて続々と行われる即位関連行事。そこで皇室にまつわるお金の話を、皇室ジャーナリストの山下晋司さんに教えてもらいました。

 

【Q】即位関連行事は縮小傾向なのに、なぜ予算は増えているの?

 

即位関連で最後に行われる重要な儀式である大嘗祭。11月14日から15日にわたり皇居・東御苑に建てられた大嘗宮で「大嘗宮の儀」が執り行われ、11月16日、18日にはそれぞれ700人を招待し祝宴「大饗の儀」が開かれる。

 

秋篠宮さまは、’18年11月のご自身のお誕生日に際した会見で《大嘗祭については、これは皇室の行事として行われるものですし、ある意味の宗教色が強いものになります。私はその宗教色が強いものについて、それを国費で賄うことが適当かどうか(中略)宗教行事と憲法との関係はどうなのかというときに、それは、私はやはり内廷会計で行うべきだと思っています》と疑問を呈されて話題になったことは記憶に新しい。

 

「新嘗祭の費用は私費である内廷費で賄われますが、即位に伴う儀式である大嘗祭の費用は公費である宮廷費から支出されます。今回の大嘗祭関連の予算要求額は27億1,900万円で、そのうち大嘗宮の建設費用は解体費も含め19億700万円と前回の3割増に。実は施設自体は前回より簡素化されており、敷地を約1,500平方メートル縮小したり、悠紀殿と主基殿の屋根を茅ぶきから板ぶきに変更したりと工夫されているのですが、消費増税、人件費の高騰などで増額要求となりました」(山下さん)

 

今回は「大饗の儀」についても簡素化することが決まっている。

 

「前回の『大饗の儀』は900人余りを招いて2日間で3回開かれましたが、今回は700人で2回としたことで8,900万円削減されました。それでも前回の大嘗祭にかかった22億4,900万円と比べ、計4億7,000万円増えたのですが、大嘗宮建設が低価格で落札されたため、最終的には前回を下回ることになるでしょう」(山下さん)

 

『女性自身』皇室SPECIAL即位記念号「雅子さま 輝く笑顔が時代をひらく!」より

 

 

『女性自身』皇室SPECIAL即位記念号「雅子さま 輝く笑顔が時代をひらく!」

発売日:10月15日(火)
発行:光文社
価格:500円(税抜き)
https://www.amazon.co.jp/dp/4334843417/

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