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広がりつづける新型コロナウイルスに世界中が不安を抱いているなか、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(82)の発言が物議を醸している。

 

森会長は2月21日に、日本選手団が着用するオフィシャルスポーツウエアの発表会に出席。各メディアによると、森会長は壇上で、「早くコロナウイルスどこかに消し飛んで欲しいなと神にも祈るような毎日」とコメントした。さらに、「私はマスクをしないで最後まで頑張ろうと思っている」とマスク姿の関係者や報道陣に冗談めかして発言したという。

 

確かに、“マスクの着用だけでは感染を防げる保証はない”と語る専門家は多い。実際、厚生労働省はマスクの使い方について、こう注意喚起している。

 

「予防用にマスクを買われている方が多いですが、感染症の拡大の効果的な予防には、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要」

 

しかし東京マラソンの一般参加が中止や就活イベントの開催取りやめなど、新型コロナウイルスの影響は広がるいっぽう、東京五輪・パラリンピックの開催も不安視されるなか、森氏の“精神論発言”には厳しい声が上がっている。

 

《そんな話を公共の場ですんなよ。 日本人の危機意識を誤解されるだろ》

《一番アカンタイプの精神論。根性でコロナウィルスは防げない》

《もう頑張らんでもいい 「口は災いの元」  森喜朗会長には使い捨てのマスクではなく…お口に頑丈なチャックをお勧め致します》

 

13日には国際オリンピック委員会(IOC)と、東京五輪の準備状況を確認する意見交換会が行われた。そこで森会長は新型肺炎について、こう強調したという

 

「東京大会の中止や延期は検討していない。政府と連携し、冷静に対応してまいりたい」

 

2020年東京五輪・パラリンピック競技大会まであと5カ月。刻一刻と開催が迫るなか、発言にも冷静さが求められている。

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