4月に入ると、沖縄本島を中心に家族・親族で集まって墓参りをする「清明祭(シーミー)」が始まるのを前に、玉城デニー知事は27日の定例記者会見で「できるだけ(お互いの)距離を開けて、みんなでウートートーする(祈る)」ことを提言。新型コロナウイルス感染症対策としての「シーミーの自粛」は県民に求めない考えだ。
シーミーは屋外での家族・親族の集まりのため「そこまで神経質になる必要はない」(県の糸数公保健衛生統括監)との判断だ。ただし、「風邪気味など体調が悪い中で、ご先祖様に会いに行くことは避ける」(糸数統括監)よう求めている。
ごちそうを食べる際の注意点もある。シーミーは、重箱などに並んだ料理から好きなものを取って食べる「ビュッフェスタイル」。だが、県外ではビュッフェで1人の感染者が複数人に感染させる事例もあった。特に不特定多数が使う「トング」が危険だとの指摘もある。県は、各自の箸で料理を皿に取り分けた状態で食べることを提言している。
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