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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月8日に緊急事態宣言が発令された。以降、繁華街から人のにぎわいは消え、飲食店は営業自粛を余儀なくされている。

 

「感染拡大を抑えるためにも真っすぐにご帰宅されるようにお願いいたします」

 

閑散とする新宿・歌舞伎町では、早急な帰宅をうながす呼びかけがこだまする。わずかながら営業を続ける飲食店にとっては、追い打ちをかける事態が起きている。

 

人気のない街では当然、集客を見込めない。本来、週末ともなれば活気づく新宿二丁目も、まるでゴーストタウンのような有り様だ。

 

「うちの店は曜日ごとに担当の子が一人で店を切り盛りするというスタイルでやっています。会員制なので一見さんはお断りしてきたのですが、緊急事態宣言が出されてからは、さすがに馴染みのお客さんでも呼びづらいですよね。5月まで店を休業することにしたのはオーナーの判断です」(バー従業員)

 

新型コロナ対策として、「密集・密閉・密接」の「3密」を極力避けることが推奨されている。飲食店のなかでも、「3密」と指摘されるキャバクラや、ガールズバーのような業態は特に“感染の温床”として東京都や大阪府などで休業要請を受けている。都内のキャバクラ店で働く女性はこう不安を漏らす。

 

「キャバクラ4軒を掛け持ちしています。売り上げが落ちてきた頃には、大宮のお店でも働き始めたのですが、緊急事態宣言が出されてからは、すべての店が休業で今は収入が全くありません。お客さんが私を忘れて、離れていってしまうのが不安ですよね。だから、お客さんには今まで以上にこまめに連絡したり、自主的にSNSで自分の動画を上げたりしています。緊急事態宣言が解除された後も、お店に来てくれるのか……」(20代の勤務女性)

 

感染拡大に歯止めがかかることを祈る日々だという。

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