「あれ以来、ヘンリー王子の目はうつろ。顔色も悪くなっている、とイギリス国民は嘆いています」
英国王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんがそう語る“あれ”とは、ヘンリー王子(35)と妻・メーガン妃(38)の王室離脱のことだ。
1月に離脱宣言をした当初は、英国とカナダを行き来しながら生活すると主張していた2人だが、3月末にカナダからメーガン妃の出身地ロサンゼルスヘ居を移した。
「カナダはイギリス連邦なのでさほど違和感はありませんでしたが、アメリカとなれば話は別。イギリス国民たちは『王室離脱はやっぱり最初からすべてメーガン妃が計画したことだった』と確信したようです。周りはアメリカ人のメーガン妃の知人ばかりというなじみのない環境で、ヘンリー王子が暮らしていけるのか心配の声もあがっています」(多賀さん)
メーガン妃批判やまぬなか、5月14日にロンドンの出版社から1冊の本が出版された。タイトルは、『Kensington Palace: An Intimate Memoir from Queen Mary to Meghan Markle(ケンジントン宮殿:メアリー女王からメーガン・マークルまでの詳細な回顧録)』。
書名となっているケンジントン宮殿は、ウィリアム王子(37)とキャサリン妃(38)が3人の子供と暮らしている場所であり、ヘンリー王子とメーガン妃も’17年秋の婚約以来、その敷地内に住んでいた。著者は、ロイヤルファミリーの歴史に詳しいジャーナリストのトム・クイン氏。キャサリン妃とメーガン妃の良好とはいえない関係や、メーガン妃の不満などを、ケンジントン宮殿のスタッフらの証言をもとにつづっている。
以下、本書からいくつか抜粋してみる(※訳は編集部による)。たとえば、見えてくるのはメーガン妃の“嫌われぶり”。